(レポート) [CMS大阪夏祭り2016] 基調講演: 運営スタッフに喜ばれるCMSの選び方超入門 #cmsfes
はじめに
2016年9月3日(土)に開催されたイベント「CMS大阪夏祭り2016」。
会場はカンテレ扇町スクウェアの3Fにあるメビック扇町。
コンクリートファイブジャパン株式会社の菱川氏の開会挨拶にてスタートしました。
本記事はその基調講演セッション「運営スタッフに喜ばれるCMSの選び方超入門」のレポートです。スピーカーは株式会社ロフトワークの川竹 敏晴氏。
レポート
CMSは機能ではなくまずカタチで選ぶ。
・これが一番大事なので始めに言います。
自己紹介
・株式会社ロフトワーク テクニカルディレクター。
・色んなCMSを使っている。
・ロフトワークとは?CMSに強い製作会社。
・複数人のテクニカルディレクターが様々なCMS導入案件に関わっている。
・テクニカルディレクターとは?ディレクターをお客様に近い位置でサポートする役割。
MTRL KYOTO(マテリアル京都)
・明治時代に建設された建物をリノベーションしたコワーキングスペース兼オフィス。
・クリエイターやクライアントにサービス提供。
・3Dプリンタなども設置、モノ作りが出来るコワーキングスペース。
・マテリアルの名前の由来通り、様々な素材を置いている。
・様々なイベントも開催している。
CMSの選び方超入門
・自動車なら、ニーズと出来ることが違っても我慢して乗り続ける。
・CMSは自動車と違って作り込むことが出来るが、元の出来ることとやれることがマッチしないと、作り込む幅が増える。
・作り込み過ぎるとF1カーのように特別な人しか取り扱えない人になってしまう。
・車を選ぶ時、車種であれば選べるけど、車名だと選べなくなる。
・専門家でない限り、用途に合うものを選択できるのは種類までなのではないか。
・CMSでも同じではないか?
・CMSの名前ではなく、種類であれば、CMSの名前を知らなくても選ぶことが出来るのではないか。
・CMSの種類は、あるのか?
・ほとんどのCMSは汎用化されている。
・大きく2種類に分けられると思う。仮にブログ型とページ型とする。
・ブログ型。
・だいたい同じ形の記事をたくさん登録。
・カテゴリ別や時系列などで一覧ページを作れるもの。
・一覧ページ自体を更新するのは苦手。
・ページ型
・異なるレイアウトの記事をたくさん登録。
・一覧ページを作るのは苦手。
・一覧ページの更新は直接一覧ページを更新するため手軽。
・どちらが良い悪いではなく、用途に応じて使い分ける。
・どのCMSがどのタイプか。
・実際のCMSを見なくても、CMSが作られた経緯、生立ちを見ると、なんとなくわかる。
・Movable Type。奥さんが使いやすいブログを作ったのがスタート。なのでブログ型の傾向が強いと言える。
・WordPress。使いやすいブログソフトウェアを探し、b2というソフトウェアをフォークしたのがきっかけ。なのでブログ型の傾向が強いと言える。
・concrete5。テレビ放送に耐えうるWebサイトを簡単に作ろうとしたのがスタート。生立ちにブログというキーワードが出てこない。
・Drupal。学生が情報共有する掲示板からスタート。生立ちにブログというキーワードが出てこない。
・自分のサイトがブログに近いのかページに近いのかを考える。
・各CMSがブログ型とページ型とどちらに近いのかを知る。
・ロフトワークでは、各CMSがどんな感じなのかをイラストで公開している。
まとめ
・CMSは機能ではなくカタチで選ぶ。
・カタチはブログ型、ページ型。簡単に見分ける方法はそのCMSの誕生ストーリーを知る。
・CMSの機能を知る前に特徴を知る。絵に描いてもらうと分かりやすい。
・自分のWebサイトにマッチするのがブログ型かページ型を選択できばまず大丈夫。
・マッチしてなくてもカスタマイズで何とかなる。でもカスタマイズは時間もお金もかかるし、使い辛くなる。
さいごに
川竹さんはお話がすごく上手で、とても分かり易かったです。飽きさせない工夫がたくさん含まれていて楽しく聞くことが出来ました。